米、政府閉鎖回避へ前進　２４年度予算可決、強硬派は反発

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【ワシントン時事】米下院は２２日、２０２４会計年度（２３年１０月～２４年９月）の本予算案を賛成２８６票、反対１３４票で可決し、上院に送付した。上院も可決すれば、バイデン大統領の署名により成立する。つなぎ予算の期限が同日深夜に迫る中、政府機関の部分的な閉鎖回避へ前進した。一方、野党共和党下院の保守強硬派は、与党民主党と妥協したジョンソン下院議長（共和党）に反発。議長解任動議が提出された。

米政府閉鎖、ぎりぎり回避　２４年度予算の一部成立

　予算案は国防や国境警備、教育関連などで、歳出規模は約１兆２０００億ドル（約１８１兆円）。９日に成立した一部の予算（約４６００億ドル）と合わせた支出水準は、昨年の大統領とマッカーシー前下院議長による歳出抑制合意とほぼ一致する。

マッカーシー氏が民主党と予算審議で妥協したことに対し、下院で多数派を占める共和党の保守強硬派が、大幅な支出カットを訴え反発。同氏は昨年１０月、史上初めて議長を解任された。強硬派に近いジョンソン現議長も予算審議ではマッカーシー氏の超党派路線を踏襲。共和党内で「実際の支出は増える」（強硬派有力議員）などとの批判が強まり、大量の反対票が出た。